「アドバンスト・スタイル そのファッションが、人生」に学ぶシニアライフの楽しみ方


NY在住の女性シニアのファッションをテーマにしたドキュメンタリー映画、「アドバンスト・スタイル そのファッションが、人生」はご存知でしょうか。シニア世代にとってもご家族の方にとっても、シニアライフを充実させるヒントの詰まったとても良い映画です。相続tokyoの読者はシニア世代が多いとは思いますが、まだご覧になっていないようでしたらお勧めです。

一般的には65歳以上からを高齢者と呼び、シニア世代と呼ばれるようになりますが、そこから男性で約17年、女性で約22年平均余命が残っていると言われています。
一生の締めの時期として、このリタイア後・セミリタイア後の時期をどれだけ充実した期間にできるかはとても重要なテーマでしょう。この「アドバンスト・スタイル そのファッションが、人生」という映画は、そんなことを考えているシニア世代の方にとても参考になる映画です。

「アドバンスト・スタイル そのファッションが、人生」の魅力

では、この映画は一体どういった映画なのでしょうか。ニューヨークに住む60歳以上の女性7人のファッションをテーマにしており、世界最先端の地ニューヨークで自分流のお洒落を楽しむ彼女達の姿を見ることができる映画です。そして映画の中には印象的なセリフがあり、それは「この歳になると、本人が良ければいいと思う。」「若く見られるより、魅力的に見られたい。」というものです。このセリフの通り、登場する女性は誰もがオリジナリティを持って自分のお洒落を楽しんでいます。

彼女達の特徴を一言でいうなら”自由”と言えるでしょう。実際のところ、ファッションを本当の意味で自由に楽しむのは難しいものがあります。若いうちであれば、お洒落をする目的には異性の目を意識している部分があるでしょうし、仕事のシーンを中心に周囲との関係の中で合わせなければならないルールもあります。自分の好きな服ではなく、どうしても他人から見て良い服、問題のない服を選ばざる得ない部分があるためです。しかし、この映画に登場する女性達のファッションにはそのような束縛がありません。それでいて(あるいはだからこそ)とても輝いているのです。

その大きなポイントは若作りを意識せず、着たいものを着ることでしょう。またそうした素直さが、逆説的に若さを生んでいるところもあります。加齢を受け入れているからこそ自然体で魅力的、そうしたシニアがいることは、社会全体に活気を与えることにも繋がるでしょう。自らの感性を受けて入れて自分らしさを楽しむ、これはファッションに限らず、シニアライフを充実させるための大きなヒントと言えるのです。

日本でも活況なシニア向けのファッション市場

この映画はニューヨークの例ですが、お洒落を楽しむシニアのエネルギーは日本も負けている訳ではありません。アパレルの市場規模は約9兆円と言われいますが、うち3兆円はシニアファッションが占めています。こうしたシニアのファッションへの関心を背景に、企業側もそこへ向けた戦略を強化してきました。特に人口ボリュームが1800万人と大きく、世代的に可処分所得も多い60代がメインターゲットとされています。例えば、大手百貨店の三越伊勢丹では、2014年に「メゾンドウーマン」という60代前後の女性をターゲットにした新ショップを立ち上げました。また大手アパレル企業のイトキンは、シニア向けの新ブランド「グレイセラ」を立ち上げています。

なお、企業がシニア向けのファッションビジネスを始める場合、特に注意するのが加齢によるスタイルとサイズの変化と言われています。こうした変化あるので、これまでシニア向けのファッション市場は難しいと言われていたところもあるのですが、近年はスタイルの変化に合わせてうまく着る服をシフトできるような巧みなサイズ設定の服を提供してくれるブランドが増えているのです。

人生を充実させ楽しむポイントは、もちろんファッションだけではありません。しかし、お洒落をするというのはとても大切な切り口ではあります。ぜひこの映画を参考に、年齢を重ねたからこそできるお洒落を楽しんでみてはいかがでしょうか。


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