【2016年版】都内主要地域の路線価(南部編)


相続税贈与税)の財産額で土地の評価額に使用されるのが「路線価」です。自分の所有不動産の地域の路線価に土地面積を掛けると、大よその相続税額が把握できます(正確には、そこから土地の形状による補正や各種の減額特例があります)。
相続対策を考えるにあたり、ご自身のお住まいやこれから購入を検討している地域の路線価がどれくらいかを知っておくことは有益です。
今回は、都内主要エリア(南部)の路線価情報をお届けします。

2013年以降続いている金融緩和や2015年からの相続税の基礎控除引き下げの結果、不動産投資や貸家の建設は活性化が続いています。また訪日外国人観光客数の増加による観光地や商業地の活性化もあって、全国の路線価の平均は8年ぶりにわずかに上昇しました。
平均値の上昇幅は0.2%と小刻みですが、10%以上も上昇している地域もあるため、相続の対策を見直した方が良い方も出てくるかもしれません。

そこで相続tokyoでは、読者の相続対策の参考となるよう、都内の主な地域の路線価を南部と北部の2回に分けてお届けすることにしました。前半にあたる今回は、東京・丸の内近辺や臨海地域、東急線沿線などの南部についてです。

なお、路線価の概要や相続税との関係については、こちらの記事をお読みください

2016年の路線価公表 8年ぶりの平均値上昇をどう見るべきか?

注1)
下記の数字は国税庁の発表する路線価MAPを参考に作成しています。

国税庁 財産評価基準書 路線価図・評価倍率表

注2)
下記はあくまで該当地域における路線価の目安の数字であり、近接エリアであってもどの道路に面しているのかによって路線価は大きく変わる場合があります。実際にご自身の所有不動産の相続税財産の評価や相続税の試算を行う場合は、税理士への相談や国税庁の発表する路線価マップを参照しますようをお願い致します。

東京、銀座エリア

東京駅・銀座駅周辺地域は、日本でも最も路線価の高いエリアで、一般の水準と比べると圧倒的に高い水準です。

神田駅や神保町駅の周辺であれば東京駅・銀座駅周辺よりは高くはなく230万円(1㎡あたりの路線価額、以下同じ)ほどなのですが、日本橋駅や京橋駅周辺は最大で1000万円前後、また東京駅前は2200万円以上する場所も存在します。そして、銀座であれば一番高額な場所で3000万円以上というところもあります。日本で最も2016年度の路線価が高いところは東京の中央区銀座5丁目の銀座中央通り・文房具店「鳩居堂」前で、2015年よりも18.7%上昇し、3200万円です。
しかし、これはメイン通りに面しているところの話で、裏手に行けば大きく路線価は下がります。例えば同じ東京駅周辺でも丸の内側は2250万円であるのに対し、八重洲側は1600万円〜1900万円ほどに下がります。また銀座近辺であっても、大通りからは外れると300万円〜700万円前後にまで下がる場合があります。

渋谷・原宿・表参道

近年渋谷駅を中心に再開発が活性化しているエリアになり、かなりの高額エリアになります。路線価は住宅地よりも商業地の方が高額になりやすいため、原宿駅や表参道駅に近い渋谷区神宮前などが最も高く、表参道沿いは1000万円前後となります。また、竹下通り沿いも400万円前後と高額です。
そこから少し離れて千駄ヶ谷などの近隣の住宅街に行きますと路線価は60万円台〜80万円台に大きく下がります。また渋谷駅近くの高級住宅地松濤も、80万円台〜100万円台ほどです。

なお渋谷駅周辺の商業地などの路線価は100万円台〜400万円台ほどになります。

恵比寿・目黒

住宅としての人気も高いエリアで、都内で働く単身者やファミリーも多く住んでいるエリアです。

恵比寿駅周辺で大通りに面している場合は200万円台〜300万円台となりますが、商業地を離れて住宅街に入っていった場所ですと70万円台〜80万円となります。
また目黒駅周辺も商業地は100万円台〜200万円台となりますが、駅から離れ住宅地になりますと40万円台〜80万円台となります。

東急田園都市線、東横線沿線

二子玉川を中心に再開発が進むエリアで路線価が上昇しています。特に高いのは渋谷に近い代官山で100万〜150万円ほどする場所もあるほどですが、郊外に近づくほど値段は下がり、三軒茶屋や駒沢大学の辺りは最高でも50万円前後、二子玉川近辺は246沿いに100万円を超える場所もありますが、ほとんどの場所で50万円前後となります。
また東横線の中では自由が丘近辺は特に高く70万円前後、それ以外のエリアは50万円前後のエリアが多くなります。
東急田園都市線の渋谷~二子玉川周辺の一等地に自宅を持っている場合、100㎡の広さで、土地だけで大よそ5000万円~1億円の相続税評価になるということになります。

蒲田・大森・旗の台

JR京浜東北線沿線や、戸越銀座線などの沿線エリアになります。このエリアには事業主の方が多くお住まいかと思われますが、特に事業用地の相続や売却などには注意が必要でしょう。

蒲田は駅周辺の大通りに面している場所であれば最高で150万円前後となりますが、そういたメイン通りを外れたエリアは30万円台〜50万円台となります。大通りに面したところに事業所などをお持ちの方は注意が必要かもしれません。
大森駅周辺も同様の金額になります。

一方旗の台など戸越銀座線や東急大井町線の駅であれば、駅近くの通り沿いでも40万円前後、高いところでも50万円台というのが一般的です。

六本木・新橋エリア

高級住宅地の六本木や赤坂近辺も路線価の高いエリアになります。ただ、銀座や東京駅周辺ほど高額にはなりません。
六本木駅周辺の地価が高い場所でも200万円台〜300万円台が多く、白金台や白金高輪、麻布十番の辺りは60万円台〜100万円台前半ほどになります。

ただ、オフィス街として発達している新橋などは路線価も高く、駅周辺は200万円台〜600万円台となっています。

豊洲・大井町

2020年開催予定の塔キュオリンピックにて関連施設の建設が盛んなエリアです。今後発展が加速していく可能性が最も高いエリアの1つと言えるでしょう。

やはりオフィス街や商業地の路線価が一番高く、汐留近辺であれば300万円台〜600万円近くします。その他に豊洲であれば30万円台〜40万円台、大井町や大崎近辺は40万円台になります。

以上、主に東京23区の南側地域の路線価の相場情報をお届けしました。次回の記事では北側の主な地域の路線価をお届けします。


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