相続手続きと注意点①〜車の相続と名義変更〜


今回の記事では、自動車の名義変更の方法について、どのような手続きにを行う必要があるのか確認します。
相続の発生に伴って、様々な財産の名義変更の手続きが発生します。車の名義変更は同居していた家族からの名義変更手続きであればそれほど面倒がありませんが、別居しておりナンバープレートの変更が必要な場合は面倒な手続きもあるので注意が必要です。

車の相続(名義変更)の概要

車の名義変更は陸運局の支局で行います。例えば都内に住んでいれば、関東陸運局になります。相続の場合も同じところで手続きを行わなければいけません。

国土交通省:関東陸運局
国土交通省:全国陸運支局のご案内

大まかな流れとしては相続の確定後に、「車の所有者となる相続人」(故人が所有していた自動車を相続した人)が必要書類を準備し、その後管轄の陸運支局に出向いて手続きを行います。その際にナンバープレートの変更が無ければ、手続きは書類上のもののみで構わないので必要書類の準備以外はめんどうなことはありません。
しかしナンバープレートの変更を伴う場合、例えば品川ナンバーから練馬ナンバーに変更しなければならないような場合はナンバープレートの付け替え手続きも同時に行わなければならないため、車を持参する必要があります。
※ナンバーの住所は所有者の住所によって自動的に決まります。駐車場を元のままとしても所有者の住所が変わりナンバーの地域も変わるようならナンバープレートを付け替えなければなりません。

なお手続きは委任状の準備さえ行えば相続人本人でなくとも代行可能です。そのため、面倒な場合は行政書士などへ2〜3万円の謝礼を払って依頼する場合も多いようです。

相続した車を譲渡する場合

車を相続で受け取った後に、自分で車を利用する用事がない場合には、他人に売却することもあるでしょう。その場合は相続の手続きとは別に譲渡による名義変更の手続きも行わなければなりません。この譲渡の手続きは、相続人から車を買い新たな車の所有者となる人が行います。その際に相続人の人に委任状などを準備してもらえば相続の手続きと名義変更の手続きを最終的な所有者の方がいっぺんに行うことも可能です。

事前の必要書類

手続きに必要な書類も確認しておきましょう。

相続の申請に必要な書類

・相続人の実印
・被相続人の死亡を証明できる戸籍謄本(死亡と記載のある除籍謄本など)
・相続人を特定できる戸籍謄本(改正原戸籍など)
・遺産分割協議書(全員の署名と実印の押印)
・車両を相続する方の印鑑証明書(発行の日から3ヶ月以内)
・車検証(既にあるもの)
・相続手続きの委任状(手続きを委任する場合)
・車庫証明書(車の保管場所が変わる場合)

上記のうち遺産分割協議書については全ての遺産の分割を終えている必要はありません。車を誰が相続するのかのみ確定していれば良いのです。なお、陸運局が車の遺産分割協議に限定した遺産分割協議書のテンプレートを用意してくれているので、利用すると便利でしょう。
また委任状に関しても同じくテンプレートが用意されています。

関東陸運局:遺産分割協議書
関東陸運局:委任状

また他の書類の注意点では、車庫証明書の発行は所有者の住所ではなく車の駐車場を管轄する警察署になります。自宅に駐車する場合は自宅最寄りの警察署で大丈夫ですが、自宅から離れた駐車場を利用する場合は注意しましょう。また警察署で発行を依頼する際には、まず警察署に行って申し込みを行い、1週間後に受け取るという流れになります。
その際に駐車場が本人所有の土地であれば自認書なので本人が印鑑と申請費用2200円、そして駐車場近くの地図(Googleマップなどのプリント可)と配置図を書いて持っていくことになります。
本人所有の土地ではない場合は、上記に加えて土地の持ち主に署名・押印してもらった承諾書も一緒に持って行きます。
また交付時には500円と申請の控えを持って行きます。

譲渡の申請に必要な書類

もし同時に譲渡もある場合、譲受者は上記の書類に加えて下記の書類も用意することで、一度に手続きを行えます。
・譲渡証明書(譲渡者記載)
・譲受者の印鑑証明書(発行の日から3ヶ月以内)
・譲受者の実印

上記のうち、譲渡証明書はテンプレートが用意されています。

関東陸運局:譲渡証明書

手続きの流れ

具体的な手続きの流れは以下のようになります。

Step1:相続人の確定

まずは相続人同士で話し合い、車の相続人を確定します。既に遺言で相続する人が確定している場合や、相続人が1人しかいない場合はこのStepは不要です。

Step2:必要書類の準備

上記の必要書類を準備しましょう。その際に車庫証明所は少し発行まで時間がかかり面倒なので注意してください。また車検証なども被相続人のもとではなく、ディーラーなどで保管されている場合があるので注意が必要です。

Step3:陸運局で手続き

書類の準備ができましたら最寄りの陸運支局かその出張所に行って手続きを行いましょう。なおその際には手数料が発生し、相続のみの場合は525円、もしそのほかに譲渡などもある場合はもう525円必要です。

またナンバープレートの変更がある際に、希望の番号がある場合は事前に予約を行いましょう。陸運局に併設している自動車会議所に予約を行う場合が多く、最寄りの陸運局に問い合わせを行うと予約先を教えてくれます。また、インターネット上でも予約を行うことが可能です。

希望番号申し込みサービス
予約センター一覧(自動車)
予約センター一覧(軽自動車)

以上が相続における自動車の名義変更の流れになります。実際に自身で陸運局へ自動車を持っていく際には、所轄の陸運局へ必要書類や日時等の問い合わせ確認をしてから行くといいでしょう。

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