運動で脳が鍛えられるって本当ですか?


近年、「脳」をテーマにした書籍の販売が続き、多くのベストセラーが生まれています。瞑想の一種であるマインドフルネスも科学的効果が認められ、話題になっています。

現役のビジネスパーソンであれば、自らの能力開発に関心の高い人は多いでしょう。そのため語学や業務に関する専門知識などを身につけること以外にも、地頭(脳)を磨くことへ関心が高い方が多いのだと思われます。
シニア世代の人であれば、アンチエイジングや認知症・ボケ防止という観点からも脳を鍛えることへの関心が高いようです。

食事や睡眠、学習や仕事の習慣など脳に良いとされることは多々ありますが、適度な運動も脳の活性化に効果があると言われています。

運動は脳の成長と活性化を促す

運動行うことが、どのように脳の活性化に貢献するのでしょうか。
運動することが脳の活性化に関係があるのか疑問に感じる人も多いかもしれません。しかし、例えば学生時代を振り返っても、熱心に運動部に取り組みあまり成績が良くなかった人が、部活の引退後受験勉強に熱心に取り組んで一気に成績を上げ受験を突破していくという光景もあったのではないでしょうか。成果を発揮しているビジネスパーソンほど、運動の習慣を持っているとも言われています。

これは運動を行うという行為が、脳の成長を促し活性化を促進しているためなのです。

直接的な脳への刺激

そもそもの運動の仕組みですが、脳からの指令・刺激が筋肉を動かし運動が行われています。ここで、運動の結果筋肉が刺激され、それが脳にも影響を及ぼす逆向きのフィードバック関係があることが分かってきました。脳と筋肉は一方通行ではなく、双方向の関係にあるのです。

具体的には筋肉を動かし運動を行うことで、脳内の脳幹や視床下部、また前頭前野や海馬という部位が活性化します。この内脳幹や視床下部は呼吸や循環器系の制御などを司るため、運動の際に自動的に活性化しています。同時に活性化する前頭前野や海馬について、前頭前野は論理的思考や抽象的な思考、あるいは空間把握能力などを司り、一方、海馬は記憶を司る領域であり、いずれもスマートさを高めるためには重要な分野と言えるでしょう。

脳の血管の成長

また人間の身体は運動をすることでVEGF(vascular endothelial growth factor=血管内皮細胞増殖因子)というたんぱく質の一種を分泌します。このたんぱく質は血管の生成や成長を促進させる効果があり、筋肉内の血管だけではなく、脳の血管にも影響を与えるのです。そのため運動を行うことで脳内の毛細血管が増強され、脳はより多くの酸素や栄養(※)を取り込めるようになるのです。

(※脳の主なエネルギー源は糖であり、脳細胞自体は脂質によって構成されています。そのため過度なダイエットで糖質や脂質の摂取を制限しすぎてしまうと脳に悪影響が出るという説もあります。)

神経細胞の増強

運動を行うことは認知症の予防にも効果があると言われていますが、その理由の1つがBDNF(Brain-derived neurotrophic factor=脳由来神経栄養因子)というたんぱく質の一種です。この物質は神経細胞を増強する効果があり、これが不足すると認知症の罹患リスクが上がると言われています。
BDNFも、運用をすることで人体内での形成が盛んになります。

気分転換という効果

運動には上記のように脳の成長を促がし活性化をさせる効果がありますが、脳への影響はそれだけではありません。運動には気分転換の効果があり、それも脳への影響が大きいのです。
仕事や勉強で煮詰まった時に、散歩をしたくなることはないでしょうか。そして実際に散歩するとすっきりする経験をしたことがある人も多いと思いますが、気分転換の効果によるものです。

まず運動をすると脳内ではセロトニンという物質が分泌されます。セロトニンが不安を除去し精神安定をもたらしてくれるのです。そのため運動をすると気分転換につながり、その後再度集中するための活力を得られます。また適度にセロトニンが脳内で分泌されていることで、人は前向きな気持ちになれるので、困難な出来事や仕事にも挑戦していけるようになります。

脳が適切にその力を発揮するためには、車に例えるとアイドリング状態がなければいけません。これは端から見たり本人の意識上は何も考えていないように見えても、無意識下で情報の整理(神経細胞の構築)が進み、考えがまとまったり深まったりしている状態です(この状態は休んでいるように見えて、脳は非常に多くのエネルギーを使っています)。
仕事や学習で成果を上げていくためには、適度に脳をこのアイドリング状態に持っていく必要があります。そして運動には、このアイドリング状態と呼び起こす効果もあるのです。

どの程度の運動が効果的なのか

運動が脳に与える好影響をお伝えしましたが、実際にどういった運動を行えば良いのかも見てみましょう。まずポイントとして身体へ負担が掛かりストレスを生じるようなレベルの運動は必要ありません。運動の負担は心拍数で測れるのですが、身体が楽に感じる90〜120回/分の範囲で十分です。

別記事にてお伝えしたLSDトレーニングも効果的です。

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