半分の仕事は人工頭脳で代替可能?仕事の未来を考える


多くの人にとって収入は仕事をすることの対価として得ていくものですが、近年話題となっているようなAI(人工頭脳)やロボット関連の技術発展が続いていけば仕事の多くが機械やソフトウェアに置き換えられ、労働環境は大きな変化を迎えるかもしれないと言われています。
2015年に英オックスフォード大学と野村総合研究所が共同研究して発表したレポートによれば、今後10年から20年の間に国内の仕事のうち49%はAIやロボットに代替えされる可能性があるとされています。

これまでも多くの仕事がコンピューターや機械の発展で、人力から機械に置き換わってはきました。これから始まろうとしている変化がこれまでの変化と大きく異なるのは、AIが自己学習による知能レベルが向上していく結果、知的職種である、金融機関の専門家。医師。弁護士、公認会計士など高い知能を持ち高収入を得ていたような専門家の仕事まで置き換えられる可能性が出てきているところです。

AIとロボットの発展

テクノロジーの進化は雇用環境に大きな影響を与えてきました。例えば江戸時代末期の日本では最大の産業は農業などの1次産業であり、人口の90%近くが1次産業に従事していました。昭和が始まる頃にはその割合は半分ほどにまで減少し、現在では数%ほどでしかありません。農業の機械化や農薬などの進歩によって、以前ほどの人間の労働力を必要としなくなったのです。また農業従事者の減少に伴って増えていた工場で働く工業従事者の人数も、工作機械などの発展や向上の無人・少人数化に伴ってどんどん減少しています。

そして、今現在注目されているのが、AI(人工頭脳)やロボットの発展による雇用の変化です。近年のAIの発展は、分析や企画などこれまでであれば人間でなければできないと言われていた分野もコンピューターに置き換えられる可能性を示唆しています。
シンギュラリティ(Singularity:特異点)という言葉も注目を浴びており、米国のコンピューター研究者であるレイ・カーツワイル氏の予言では2045年に人工知能が人間の知能を超えるとされています。

AIの技術で可能になると言われていること

2020年頃

・一部の自動運転
・物流や農業の自動化
・家事や介護の代替

2025年頃

・自動通訳や自動翻訳の実現

2030年頃

・ホワイトカラーの仕事の代替も進む

2045年頃

・シンギュラリティ到来?全ての仕事が置き替えられる??

減る仕事・無くなる仕事

実際に今後雇用される人の人数が減少したり、仕事自体なくなってしまう可能性が高いと言われている仕事を見ていきましょう。現在高収入とされている仕事も含まれます。

銀行や保険会社など審査関連の職種

銀行や保険会社など金融機関内の一部の職種は、AI代替されるかもしれません。
現在でも、金融機関のコールセンターなどで活用される事例集などにはAIの技術が用いられ、顧客の問い合わせに適切に回答するために活用されています。また、保険会社では保険金の支払い請求があった際に審査が行っていますが、その審査業務をAIによって代替する試みも始まっています。この審査業務は曖昧な部分も多いと言われており、以前は経験豊富な人間の手が必要だと言われていた部分です。

2015年頃から日でもFinTechという言葉が盛り上がっていますが、一部の銀行はクラウド会計の会社に投資してFinTechにも力を入れており、クラウド会計によって蓄積されたデータをAIにて分析し、貸出時に与信業務にも活用されるようになるかもしれません。そうすると融資の際の審査担当者の仕事が減少して行ってしまいます。

公認会計士・法務従事者などの専門職

公認会計士や税理士、それに弁護士などの専門家の仕事も今後はどうなるか分かりません。
例えば税理士であれば、現在でもすでにクラウド会計ソフトの普及によって、記帳代行や帳簿作成の業務は縮小や値下がりが始まっています。それに今後は申告書類の作成などにもよりAIが活用されるでしょう。
またAIの進化のレベルによっては、現在税理士や会計士が付加価値として提供しているコンサルティング機能をAIが代用するようになるかもしれません。

士の仕事も、例えば過去の裁判事例を調べるような労働集約的な部分は早期にAIに置き換わるかもしれません。米国では既にAIに過去の膨大な判例を調べさせ、アソシエイトの人数を削減させている法律事務所も出ています。それだけではなく、現在は経験豊富な弁護士にしかできないと言われている過去の裁判事例と今回の状況を照らし合わせて判断を行うような仕事ですら、AIが行えるようになる可能性があります。

医者

医者の仕事も変化を迎える可能性があります。すでに特定の疾患の診断に関しては、AIと画像認識技術を組み合わせてレントゲン写真を分析した方が、人間の医者が診断するよりも高い精度を発揮するようになってきています。
近いうちに、もしかしたら患者の初期診断や簡単な治療方針の決定であれば、AIが行えるようになるかもしれません。

通訳・英語を強みとする仕事

Google翻訳などをサブ的に活用されている人はすでに多いと思われますが、今後、機械翻訳の技術が飛躍的に向上する可能性が出てきました。現在の機械翻訳は、ある文字列別言語のどういった文字列に置き換わるのかの確率を計算して翻訳をしています。まさに「機械的」に文章が置き換わっているにすぎず、文章の意訳や要約はできません。

しかし、カナダのトロント大学では、一度文章からイメージデータを生成し、そのイメージデータから新たに文章を生成するという技術が研究されています。この方法はかなり人間の思考過程に近く、今まで難しいとされていた情緒的な文章の翻訳や意訳・要約も可能になってくる可能性があるのです。

このように、今後は今まで機械に置き換わることはないだろうとされていたような専門職の仕事もAIやロボットによって置き換わっていくかもしれません。もちろん時代の変化に伴って新たに登場する仕事もあり、例えばこうしたAIやロボットに関するエンジニア、またAIやロボットの導入支援などの仕事は今後大きく伸びていく可能性があります。

いずれにしても今後の中長期的なキャリアプランニングやライフプランを考えていく上で、こうした技術動向はよく見ておいた方が良いでしょう。

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