関東近郊の主な別荘地とその歴史


40代から50代頃になると体力的な限界が見えてきたこともあって余暇をゆっくりと楽しみたいという欲求が強くなる人が多いようです。特に忙しく活躍されてきたビジネスパーソンに多く見られます。
そうした場合に、ホテルでのリゾートを楽しむという人も多いのですが、別荘を購入し、週末を別荘で過ごすことを志向される人もいます。

ホテルと異なって別荘の管理は自分で行わなければならないので、色々と面倒なことや大変なことも多いのですが、所有欲が充足されますし、手間がかかるからこそ創造性を発揮する余地が大きく、DIY的な魅力もあると言えます。

今回の記事では、そうした人のために関東近郊の主な別荘地についてその概要や歴史などをお届けします。

別荘の歴史

そもそも自分の日常の住まい以外に別荘を持つということの歴史は古く、世界史的に見れば2000年以上昔の古代ローマ帝国においても別荘を所有することは一種のブームであったと言われています。ローマ帝国と言えば古代史(帝国期に限定してもA.C.27年〜B.C.395)に燦然と輝く大帝国ですが、経済的な成熟の度合いも高く、元老院議員のような貴族や大商人のような大富豪であれば本宅以外にいくつもの別荘をもつことは共和制期の頃から当たり前だったのです。帝政期であれば少し裕福な市民のレベルでも普段は首都ローマで仕事を行い、休みは郊外の別荘(ヴィエラ)で過ごすという人が大勢ました。
ローマはもともと農耕民族が起こした王国(その後共和制を経て帝政に以降)としてスタートしたのですが、版図が拡大する中で首都の住民は農業を行わなくなっていき、代わりに政治や商売(貿易)、軍事に選任していくようになります。そうした中で自然との触れ合いを懐かしむように別荘を持つことが流行していったと言われていますで、人間の営みというのは変わらないのだなと思わされます。

日本における別荘の歴史では、日本でも別荘の歴史は古く、かつては別業(べつぎょう)と呼ばれ、天皇や貴族の邸宅を都(平城京や平安京など)ではなく、郊外の風光明媚な地に建てていったのが始まりです。最も有名なところで言えば、10円玉の裏面にある平等院鳳凰堂が、元々は大貴族藤原氏の別荘の1つです。

そして近代的な別荘地(軽井沢・蓼科・那須・清里周辺など)の開拓は、明治維新以降に進んでいきました。古代ローマの例と同様、明治維新以降の近代化の中で東京在住者が自然を好んだり、単純に夏場の避暑地などを求めて一時的に居住する郊外地を求めていったことが始まります。
なお、相続tokyoでも以前記事としてお伝えした堤家は、箱根などの別荘地の開発で財を築いた家系です。
こうした別荘地の開発はバブル期において特に進み、開発熱と地下高騰の過熱から本来の利用目的を超えて、投資・投機目的での別荘地の開発分譲も進んでしまいます。バブル経済の崩壊とともに過剰開発された別荘地は荒んでいったところもありますが、現在は下記のような新しい利用方法にも注目が集まっています。

主な別荘地の歴史と成り立ち

それでは、関東近郊の別荘地の概要や成り立ちなどを見ていきましょう。

軽井沢

まず、避暑地として最もポピュラーと言える軽井沢ですが、そのスタートは1886年(明治19年)に遡ります。当時の日本は技術者や教育者などの外国人を大勢受け入れていたのですが、その中の1人カナダ生まれの宣教師アレキサンダー・クロフト・ショー氏が軽井沢を訪れ、その美しく清澄な自然に感動し家族や友人に紹介したのが始まりと言われています。
明治21年には、旧軽井沢の大塚山に別荘を建築し、日本人か否かを問わず知人に軽井沢の魅力を伝えていきました。その結果日本に住む外国人の別荘が増え始め、追って日本人も別荘を建築し始めた(明治26年)という流れになります。

軽井沢の魅力は何と言っても夏場の空気の冷たさや、木々の匂いにあふれた独特の気候と言えるでしょう。特に冷房のない時代は避暑地として人気がありましたし、今もその魅力を感じさせてくれるエリアです。

那須・塩原

那須塩原駅までは、東京から新幹線で1時間程度です。そのため那須・塩原は首都圏への通勤圏リゾート地としても人気のあるエリアです。東京駅近郊に出勤されているのであれば、別荘としてではなくそこへ居住してしまうのも良いかもしれません。

那須連山の麓の広大な林間に別荘地が広がるのですが、関東近郊の代表的なリゾートエリアとして知られており、山麓には日本人が大好きな温泉が点在していることも魅力の1つです。

八ヶ岳・蓼科

八ヶ岳は山梨県と長野県に連なる八ヶ岳連峰の麓であり、高原の魅力を活かした一大高原リゾートとなっています。リゾート地の魅力としては首都圏からのアクセスの良さと、内陸性気候による日照時間の長さが挙げられるでしょう。また、地震などの自然在外も空くん買う、沿岸のリゾート地は津波のリスクもあることから3.11以降特に注目が集まっています。

湘南・三浦

湘南や三浦半島のエリアは太平洋の青い海と入り組んだ湾岸地形など自然の魅力を楽しめる景勝地でもあります、サーフィンやスキューバ・ダイビングなどのできるスポットも多く、そうした趣味がある人には特に人気があるようです。
海好きな人には特におすすめのエリアと言えるでしょう。

伊豆・箱根・熱海

観光地としても人気の伊豆や箱根、熱海のエリアは別荘地としても人気です。熱海や伊豆などはバブル時代乱開発が進み、かえって街自体の魅力やブランドを下げてしまっていたところもありました。しかし、もともと東京からアクセスのよい温泉地という地の利を生かし、近年は開発も整備され再び人気を高め出しているエリアです。

また箱根温泉は天平10年(738年)に開湯した歴史ある温泉街で、別荘に温泉がついてる場合も多く人気を集めています。

近年はAirbnbとの併用も

別荘を持つことに憧れやロマンを感じるけれども、週末や長期休暇の時間を過ごすためだけのために別荘を所有するのはちょっとという方も多いでしょう。しかし最近ではAirbnbのようなシェアリングサービスの発達によって、別荘を自分が使わない期間は旅行者用に貸し出し運用するというスタイルも出てきました。

特に交通の便もよく、観光地としても人気の高いエリアですとこうした運用が行いやすいようです。関東近郊ではないですが、京都などの町屋であればかなり人気が出る場合もあるでしょう。関東近郊でも鎌倉あたりであれば別荘用と貸出用の両方の要素を兼ね備えていて良いかもしれません。

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