平成で進んだ禁煙と嫌煙の一般化、令和の時代には禁酒や嫌酒も一般化か?


平成の約30年間の間に、日本では多くの変化が起きましたが、喫煙家の減少と嫌煙家の増加もその1つでしょう。
喫煙率は平成元年には男性55.3%・女性9.4%でしたが、平成29年では男性29.4%・女性7.2%にまで減少しています。この間にたばこ税はかなり増税されましたし(マイルドセブンの値段が1985年200円→2016年で440円)、喫煙に関するルールも厳しくなりました。それこそ昭和の頃は山手線の中でもオフィス内でも学校でも当たり前にタバコが吸えましたが、分煙や喫煙場所が厳しくなった今では考えられません。

そして令和の時代に禁煙・嫌煙と同様に進むかもしれない変化の1つが、禁酒・嫌酒の文化です。今欧米のセレブの間では禁酒が流行りだし、日本でも若い世代では飲酒が避けられるようになってきています。そもそも平成の30年間に、成人一人当たり酒類消費数量は減少してきました。

今回は世界的に始まりつつあるとも言われる禁酒・嫌酒のトレンドについて見ていきましょう。

世界的な若者の禁酒トレンド

現在、アメリカやヨーロッパの若者を中心に、禁酒は”トレンド”として盛り上がり始めています。日本でも成人一人あたりの酒類消費数量は、ピーク時に比較して20%ほど減少しており、同じような現象が起きているのですが、海外の場合はセレブやインフルエンサーなどがそれを文化として発信し始めているというところに違いがあると言えるでしょう。

この変化は、タバコが成人男性の当たり前の嗜みにから、”クールではない”という取り扱われ方をされるようになったことに似てくるかもしれません。
例えば、ニューヨークにはアルコールフリーのイベント主催団体なども存在します。また著名人としては、レディー・ガガが主演した『アリー/スター誕生』(2018年)の主題歌「Shallow」の共作者であるアンソニー・ロッソマンドなどが禁酒家として有名です。

なお、世界保健機関のアルコールと健康に関する2018年の報告によれば、世界の15歳以上の人のうち、約半分に当たる31億人が飲酒習慣を持っていないとされています。宗教の中でも世界最大規模を誇るイスラム教では、多くの宗派で飲酒(及び酒類の販売や製造)を禁止していますので、これも当然かもしれません。
以外と酒を飲むというのは、世界的に見るとそんなにメジャーな行為でもないのです。

禁酒は確かに健康に良い

飲酒の問題点としては、やはり健康問題が第一に挙げられるでしょう。不適切な飲酒は、高血圧や肥満、糖尿病などのリスクを高め、肝臓をはじめとして様々な臓器への負担となります。
節度ある適度な飲酒量は1日あたり、20g程度(純粋なアルコール換算)とされており、これはビールならロング缶1本(500ml)、日本酒なら1合(180ml)、ワインならグラス2杯弱(240ml)程度です。そしてこの倍飲むようになると、生活習慣病のリスクを高めるようになると言われています。

アルコールの過剰摂取は、短期的には急性アルコール中毒、長期的には上記にあげたような様々な疾患の原因となるので、断酒はしないまでも、節度は持つべきでしょう。

健康以外の問題も解消

なお、現在禁酒が世界的に流行っている背景としては、健康以外の側面も重要です。
特に人間関係の改善を挙げる人は多いようです。過度のアルコールは理性を消失させ、暴力や依存など人間関係も大きなダーメージを与える深刻な問題を生じさせます。そのため、禁酒をきっかけに家族やコミュニティとの関係が改善される場合も多く、禁酒がもたらす大きな効果と言えるでしょう。

もし、禁酒を始めたいと思ったら?

もし禁酒や減酒を始めたいと思った場合、どのように取り組めば良いのでしょうか。これは喫煙の場合にも言える事ですが、アルコールには依存性が指摘されており、依存が深刻な場合意思の力だけでやめるのは簡単ではありません。
本格的なアルコール依存症患者の場合、離脱症状といって体内のアルコール濃度の低下に合わせて、自律神経症状や情緒障害、手の震え、幻覚などの症状が生じる場合もあります。
もし離脱症状が生じるほど、アルコールに依存してしまっているのであれば、専門機関の診察を受けた方が良いでしょう。
また、離脱症状はないにしても、意思の力だけでアルコールを立てないという場合、自助グループなどで人の力を借りる事がおすすめです。

一方、そこまで深刻な状況ではないけれども、アルコールをやめたり、控えたいという場合、多くの方が課題になるのが人付き合いです。特に仕事上の飲み会や会食などで、どうしても自分だけ飲まずに過ごすというわけにもいかないという事はあるでしょう。
一つの方法として、健康診断の結果や医師に止められてというのは良い言い訳になるかもしれません。また、お酒を飲まないなりに、飲みの場を楽しむ方法を見つけることも大切です。


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