退職金の運用法として検討したい優待狙いの株式投資


退職金での株式投資先の株主優待狙いで注目すべき企業は?

長年勤めた会社を退職し、退職金を受け取ったシニアの中には、退職金を元手とした資産運用を検討する方も多いかと思います。株式投資で一般の個人投資家に人気があるのが「株主優待」を目当てとして投資対象を選定するというのには根強い人気があります。

経団連加盟企業の総合職大卒者の定年退職金の平均支給額は2300万円ほどと言われています。これは大きな一時収入と言えるでしょう。この一時金を手に入れたシニアの方の中には、老後資金の不安などからそのお金を元手に資産運用を行う人が一定割合います。

今回はそうした方向けに、株主優待狙いで旨味のある株の紹介を行います。

退職金を大胆に運用するリスク

65歳から年金を受け取る場合、国民年金と厚生年金を合わせた受給額は統計では平均で月23万円程度となっています。一方、公益財団法人生命保険文化センターの調査によれば、最低限の平均生活費はこれまでの世帯年収が1000万円以上だった方の場合25万4千円、ゆとりある生活を送ろうとした場合は41万9千円必要と言われています。
お金の使い方は個別の生活様式により異なりますので平均はあくまで参考程度に過ぎませんが、シニア世代になってから急に生活レベルを下げるのも難しいので、多くの方がゆとりある生活を望まれると思います。平均的な家計であると、毎月約19万円の不足が生じるためその分を年金以外の手段で補わなければなりません。

収入の不足を補う手段としてまずはこれまでの貯蓄の取り崩しが挙げられますが、平均寿命が延びている現在、将来の「長生きにより家計の資産が底を付いてしまうリスク」も考えると貯蓄の取り崩しには不安を覚える方が多いと思われます。
そのため、シニア世代の方の中にはこれまでの貯蓄や退職金で得た資金を元手として運用することを考える方が多いのですが、その運用方法には注意しなければなりません。
現役世代の方であれば、給与などの定期収入を生活費に充て余裕資金で運用を行えるので、多少リスクをとっても大胆に運用を行うという選択肢があります。しかしシニア世代の方には定期収入を得る方法が少なく、また現役時代より収入は減ってしまうことが多いため、運用に失敗し含み損が生じた場合は今後の生活費の原資である貯蓄から補填するしかないのです。また、投資で失敗してしまうと損を取り戻すのは簡単なことではありません。
そのため運用の失敗によって逆に生活レベルの低下につながってしまっては本末転倒です。
「退職金を元手に始めて投資を考える」という方は、大切な資産を守るためにも、準備なく大胆な運用はしないほうが良いでしょう。

生命保険文化センター

優待狙いの株式投資

ただ、上記のことはシニア世代の方の株式投資を否定することではありません。リスクはゼロにはできませんが、株式投資に慣れながら楽しめるのは、配当利回りや株主優待による優待利回りを狙った方法があります。
優待を受け取れると嬉しいですし、よく分からず、1企業に大金を投じるより、優待目当てでも複数の企業の株を少しずつ買ってみることは、投資の練習にもなります。
配当利回りや株主優待を狙うことが、「株式投資でリターンを得る」という投資の目的に直接繋がるというものでもありませんが、株主優待狙いに人気があるのも事実です。

特に優待利回りは数%〜10%程度期待できる株式もあるので、選択肢の1つとして考慮に入れても良いでしょう。仮に退職金とこれまでの蓄えのうち1000万円を株式に投資し、年5%の優待利回りを得られれば年間50万円分の”お得”を得られます。

このように根強い人気のある株主優待ですが、個人投資家を引き付けるために、上場企業の約3割の1千社以上の企業で導入されていますので、自分なりの選定基準
また、株主優待の権利を得られるには一定時点で株主である必要がありますし(通常は決算の権利落ち日)、優待品を得られる投資単位等もありますので、事前に確認しておきましょう。
配当と、株主優待の金銭的価値を加えて、株価で割った「優待利回り」などもよくメディアでランキングされていますので、「優待利回り」が高いものを参考にしたり、ご自身が日常で使う飲食店やレジャーの会社などが株主優待を導入し割引券などがもらえる場合がありますので、色々調べてみるのも楽しいかもしれません。

以下、株主優待の一例を挙げてみました。

*2702 日本マクドナルドホールディングス、9202 ANAホールディングス、4661 オリエンタルランド、3048 ビックカメラを追加!

レオパレス21(東証1部/8848)

リゾートホテルなどの経営も行うレオパレス21の株主には権利確定月は毎年3月末日と9月末日、単元株数は100株でレオパレス・リゾートホテルの無料宿泊券や国内ホテルの50%宿泊割引券などが得られます。
シニア世代の方ですと時間に余裕があるので旅行の機会も多いと思いますが、その費用の節約になる株主優待と言えます。

サンリオ(東証1部/8136)

ハロキティーのグッズなどで知られるサンリオですが、権利確定月は毎年3月末日と9月末日、優待は100株以上からでサンリオの運営するテーマパーク、サンリオピューロライドやハーモニーランドの共通優待券やオリジナル限定商品が得られます。
お孫様へのプレゼントや思い出作りに良いでしょう。

リゾートソリューション(東証1部/5261)

リゾートソリューションはゴルフ場やリゾートホテルの運営を行っていて、権利確定月は毎年3月末日と9月末日、優待は1000株以上からでグループ企業で使える商品券や優待カードが得られます。

ひらまつ(東証1部/2764)

ウェディング施設や高級フランス料理店などを経営するひらまつの株主優待は100株以上から、毎年3月末と9月末に権利が確定されます。自社レストランや施設で使える割引チケットやイベントへの招待券などが得られます。ご家族やご友人へのプレゼント用にも良いでしょう。

キタムラ(東証2部/2719)

写真専門のチェンーン店を運営するキタムラは毎年3月末が権利確定日で100株からになります。全国のカメラのキタムラや写真撮影のスタジオマリオで使える優待券などを得られるのでご家族やお孫様の記念撮影などに使えるでしょう。

三光マーケティングフーズ(東証2部/2762)

「黄金の蔵」や「東方見聞録」などの居酒屋や焼肉専門店などを経営する三光マーケティングの株主優待は毎年6月末と12月末に権利が確定します。100株以上から優待を受けられ、自社店舗で使える商品券か精米のどちらかが選べます。ご家族での食事などに使うと良いでしょう。

イデアインターナショナル(東証JQG/3140)

インテリアや雑貨などの企画販売を行うイデアインターナショナルの株主優待は毎年6月末に権利確定し、100株以上からご希望商品の優待券を得られます。ご自宅のリフォームや住み替えなどを考えられた際に使い勝手が良いでしょう。

ゴルフダイジェスト・オンライン(東証1部/3319)

ゴルフ場の予約やゴルフ用品の販売を行うゴルフダイジェスト・オンラインの株主優待は毎年6月末と12月末に権利確定し、100株からとなります。ゴルフショップやゴルフ場利用時に使える優待券を得られるのでゴルフが趣味の方には良いでしょう。


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