注目されるシニアマーケットと活用したい各種割引


映画館のシニアデーなどを始めとして、世の中の各商品やサービスには「シニア割」のルールを設けているものが多くあります。

日本は少子高齢化の進行により高齢者人口は増加を続けており、2005年には2576万人だった65歳以上の高齢者人口は2015年には3395万人に達しました。その間の総人口に占める高齢者の人口比率も20.2%から26.8%に上昇しています。また高齢者世帯は現役世代よりも金融資産の保有残高が多く、2015年の段階で個人金融資産約1700兆円のうち、60歳代以上の方が約6割(約1000兆円)の資産を保有しています。
このように高齢者の人口は増えており、かつ保有資産も大きいことから、サービスを提供する各企業もマーケティング上「シニア向け」を非常に重視しており、シニアマーケットを取り込もうと様々な工夫を行っています。そして、その1つが60歳以上や65歳以上の方を対象としたシニア割の制度です。

【参考】
総務省統計局 高齢者の人口
財務省 相続税・贈与税説明資料

今回の記事では高齢者の消費行動と、お得なシニア割についてお届けします。

シニアマーケットの状況

現在、日本人の個人消費の40%〜50%はシニアによって行われていると言われており、非常に大きなマーケットと言えますが、その内実はどのようなものなのでしょうか。
1つの特徴として、性別では男性よりも女性の方が消費意欲が旺盛だと言われています。また、平均としては、日常的な出費は収入の範囲内で生活する人が多く、年金など様々な収入の合計金額よりも消費金額は少ないと言われています。貯蓄の取り崩しには抵抗があるのと、現在の年金が将来ももらえるか不安を感じている人も多く、「長生きリスク」に備えた結果といえるでしょう。また、当然のことかもしれませんが、健康維持費や医療費、介護費などの支出も大きくなり、それらが消費金額を押し上げている面もあります。若い世代との対比では、持ち家を持っている人が多いため住宅費は少なめな傾向にあります。

マーケティング業界が重視する「コト消費」

マーケティング業界でのシニア向け施策のコンセプトのキーワードに「モノ消費からコト消費へ」という言葉があります。これは、高齢者ほど生活に必要なモノはだいたい揃えてしまっているので、生活必需品よりは思い出となるような出来事や体験にお金を使っていただこうというコンセプトです。

出来事や体験というのは、例えば旅行や外食などの交遊費がこれに当たりますし、実際にシニアの外食費は増加傾向にあります。温泉旅館や高級旅館・高級ホテルも人気があります。
また健康に過ごす「コト」もコト消費に入りますので、医療費に加えてサプリメントのような健康食品や健康器具の購入もこの括りに入ります。
実際にシニア層の外食費は増加傾向にありますし、サプリメントなどの購入金額も若年層に比べて高いので関心の大きい人が多いテーマなのだと言えるでしょう。

シニア向けの各種割引もこの「コト消費」をテーマに設定されているものがたくさんあります。

オススメのシニア割

実際にお勧めのシニア割の内容を見ていきましょう。

娯楽・教養関連のシニア割

娯楽や教養関連のシニア割はコト消費の筆頭と言えるかもしれません。映画館や美術館、またその他のアミューズメント施設でシニア向けの割引を行っている施設はたくさんあります。

ディズニー シニアパスポート
・通常価格6800円が6200円に
・65歳以上対応、当日券でも前売り券でも可能

TOHOシネマズ
・通常価格1,800円が一律1,100円に
・対象は60歳以上で年齢の証明ができるものが必要
*夫婦どちらかの年齢が50歳以上で、揃って同じ映画をご鑑賞する場合、曜日や時間を問わず、2,200円で夫婦2人分のチケットをご購入できる「夫婦50割引」もあります。

しながわ水族館
・通常価格1350円が1200円に
・対象は60歳以上

国立科学博物館
・通常620円が無料に
・65歳以上対象で年齢の証明ができるものが必要

航空・鉄道関連のシニア割

航空・鉄道関連のシニア割も旅行と関連付けられるだけにとても重要な「コト消費」のテーマになります。

JAL 当日シルバー割引
・割引率は搭乗日によって変動
・満65歳以上対象

JR東日本 大人の休日倶楽部
・大人の休日倶楽部カードでの支払いで30%の割引
・男性満65歳以上、女性満60歳以上

東京都シルバーバス
・70歳以上で都営交通と都内の民間バスが無料で乗り放題になるチケット年間パスを購入可能に
・本人の区市町村民税が課税の場合20510円、非課税の場合は1000円

外食関連のシニア割

グルメ関連のシニア割も充実しています。個人で出かけられるより友人や家族と一緒に出かけられる方が多いそうです。

いきなりステーキ
・70歳以上の場合、アルコールを含めてワンドリンク無料
・混雑時の優先入店特典も付与

しゃぶしゃぶ温野菜
・65歳以上は当日レジにて500円引き

大手スーパーのシニア割

コト消費というくくりではありませんが、スーパーなどのポイント制度ではシニア優待の仕組みを持っているところも多いので、それらをご紹介します。

イオン
・55歳以上の方限定のポイントカードが発行可能
・感謝デーなどのポイント付与率が通常より多い

イトーヨーカドー
・60歳から通常のnanacoよりもポイントがお得になるsenior nanacoが発行可能
・発行手数料も無料に

割引や優待があるからということで無用に消費を増やす必要はありませんが、ご自身の関心に近いものであれば積極的に活用した方が得でしょう。


コメントする

メールアドレスが公開されることはありません。* が付いている欄は必須項目です。
※運営者にのみメッセージを送りたい場合は、「管理者だけに表示」にチェックを入れてください。