半血兄弟姉妹が存在する場合の遺産分割と相続分

近年日本は離婚率が上昇傾向にあり、1950年代には1.0%を切っていた離婚率は2000年以降1.5%を切ることはありません。2000年代前半には2.0%を超える年も何年かありました。
そしてそうした結果、相続において以前よりも半血兄弟姉妹の問題が増えてきています。

今回はこの半血兄弟姉妹が存在する場合の相続における遺産分割や相続分について見ていきましょう。

半血兄弟姉妹とは?

そもそも判決兄弟姉妹とは何なのか、聞きなれない言葉でご存知ないという方も多いかもしれません。判決兄弟姉妹には対になる全血兄弟姉妹という言葉もありますが、全血兄弟姉妹とは両親=父親と母親の両方が同じ兄弟姉妹のことです。そして半血兄弟姉妹とは、両親のうち父親あるいは母親の一方だけが異なる兄弟姉妹、つまり異父・異母兄弟姉妹のことを指します。

半血兄弟姉妹がいる場合の相続分

民法においては、半血兄弟姉妹の相続に対して以下のように定義されています。

第900条4項
子、直系尊属又は兄弟姉妹が数人あるときは、各自の相続分は、相等しいものとする。ただし、嫡出でない子の相続分は、嫡出である子の相続分の2分の1とし、父母の一方のみを同じくする兄弟姉妹の相続分は、父母の双方を同じくする兄弟姉妹の相続分の2分の1とする。

まず上記の通り自分自身の被相続人たる親が亡くなった場合、その親の子供である兄弟姉妹が全血兄弟姉妹か半血兄弟姉妹どうかというのが、共同相続人である兄弟姉妹との間に相続分の区別を生じさせません。
しかし、被相続人に子供もその代襲相続人も存在せず、直系尊属も既に亡くなってしまっている場合は注意が必要です。こうした場合第3順位の被相続人の兄弟姉妹に法廷相続分が発生しますが、全血兄弟姉妹と半血兄弟姉妹の相続割合は異なる扱い受けることになるのです。端的にその相続分は、全血兄弟姉妹の1/2になるように調整が行われます。

例えばある被相続人が死亡し、配偶者・子供(およびその子孫)・直系尊属の全てがなく、全血兄弟姉妹が2名、判決兄弟姉妹が2名いる場合、全血兄弟姉妹2名の法定相続分は遺産全体のうちの1/3ずつとなり、半血兄弟姉妹の法定相続分は遺産全体のうちの1/6ずつになります。

人によっては、半血兄弟姉妹にはそもそも相続権がないと認識されていますが、その認識は正しいものではありません。しかし全血兄弟姉妹とは全くの同等というわけでもないのです。
なお半血兄弟姉妹の存在が親によって伏せられていたとしても、親の相続の際にその存在は明らかになります。ご自身の相続問題を難しいものにしないためにも、自分に判決兄弟姉妹がいる場合は遺言の作成など事前に準備を行うと良いでしょう。